歯の卒業式をしました。

歯の卒業式

先日ほった歯科が携わっている小学校の歯の卒業式をしてきました。一つの小学校は保育園から小学校6年生まで、9年間の歯の健康や身体の健康に携わっています。
もう一つの小学校は6年間ですが、一昨年日本学校歯科保健優良校に選ばれ文部科学大臣賞をいただいた学校です。

9年間の経過

9年間歯の健康を診てきた学校の経過を報告してみたいと思います。保育園に入園して初めての歯科健診。年齢は4歳からでしたが、どの子もお口の中の奇麗さに驚きました。しかし、一人の子供は口を開けるだけで嘔吐反射が出てしまい、先が思いやられます。後でわかったことですが、この子供はが逆流性食道炎でした。歯にとっては厄介な病気です。胃酸によって歯がもろくなり歯を崩壊してしまうからです。口の中を徹底的に管理する必要があります。歯科医師や歯科衛生士だけではどうにもなりません。養護教諭や保護者の協力が必要です。その子が今回6年生で歯の卒業を無事迎えることができました。年齢を重ねるごとに嘔吐反射は軽減し、逆流性食道炎もかなり良くなってきています。これから中学になっても成人になってもお口の環境を整え虫歯や歯周病にならないことを願っています。

日本学校歯科保健優秀校

次に日本学校歯科保健優秀校文部科学大臣賞に選ばれ、表彰をして頂い小学校です。
小規模校でまとまりのある小学校。教員の目も隅々まで行き届く学校です。この学校の強みは保護者との連携がうまくいくということです。ちなみにこの小学校のPTAも文部科学大臣賞を頂きました。日頃のPTA活動が評価され表彰を受けています。ダブルで文部科学大臣賞の偉業を成し遂げています。また、定期的に行う児童へのブラッシング指導に保護者もお見えになってくれて、アドバイスができ保護者の方の疑問や悩みを直接お話できます。素晴らしい企画になっています。

学校歯科医になって振り返ると

両校とも最初はむし歯の洪水状態でした。これは何かをしなければならないと悩んだ挙句、こちらから足を運んで児童や教員、保護者の健康に対する意識を変えたいと思いました。その結果が出始めるのに数年の歳月が流れましたが、地道な努力の結果徐々にむし歯の数が減少し始め、今ではむし歯ゼロ、歯肉炎ゼロまでになっています。途中で心が折れそうなときもありましたが、児童のひたむきなこと、素敵な笑顔に救われ、結果を継続できています。

まとめ

ここで重要なことは歯科医師や歯科衛生士だけでは児童の歯の健康は守れないことです。一番大切なのは保護者・教員・歯科医師と歯科衛生士三位一体となり児童の健康を維持して、それを継続させるかが大切です。一つ欠けても児童の健康維持にはなりません。とても重要だと考えます。「大規模だからできない」「小規模だからできる」では何事も始まりません。私が学校歯科医になってから紆余曲折ありましたが、ぶれない心をもって接していき、学校長をはじめ教員、一番は養護教諭の理解があって児童の健康に対する考えを発信できたと思います。そして何より大切なことは保護者の方々が理解していただけたことだと考えています。できないから始めるのではなく、できるんだからさらに磨きをかけていこうという考えを持っていただけたのが一番ありがたく思っています。