かみ方が歯並びに影響??

新学期学校歯科健診で感じたこと

お母さん方に、子どもの歯について悩みをたずねたところ、虫歯を除いて最も多かったのが「歯並び」だったという報告も出ています。

学校歯科医としても27年にわたり、子どもさん達の歯科診療を行ってきたほった歯科ですが、昔に比べ「顎が小さく歯並びが悪いお子さんが増えている」のを感じています。

新学期がはじまり、学校歯科検診もだいたいこの時期に行われることが多いかと思います。

なぜ子どもの歯並びが悪いのでしょうか?

最近の子どもさんの永久歯は、以前より大きくなっているといわれています。
しかし顎の骨は小さくなる傾向にあります。

つまり狭いスペースに大きな歯が押し込められるので、デコボコとした歯並びになりやすいのです。

こうした問題は、遺伝などもありますが、普段からの「かみ方」が関わっていす。

*食べ物の嗜好が歯ごたえのないものに変わっていること。

*食事にかける時間・かむ回数が昔に比べ半減していること。

などが大きく影響しています。

例えば、腕や足をけがした時、使わないでいると、筋肉が細く弱くなりますよね?

それと同じように、かむ回数が減ると、筋肉や骨が十分に成長できず、結果あごが小さくなってしまいます。

あごの骨を成長させるためにはどんな「かみ方」がいいの?

あごの成長には、「かむ回数」だけでなく、「かみ方」で変わるとも言われています。

固いものを食べる機会が少ない子どもさんは、単純な上下運動が多い傾向にあります。

固いものを食べるときには、奥歯ですりつぶすように横に動かしてかむ方法になるのですが、この横の動きが加わることで、あごの成長がより促されます。

噛む食材をごはんの中に・・・

いってもなかなか難しいですね。

普段の食事の中で、噛む回数をあまり噛まずに飲み込んでいる習慣を、いきなり子どもさんによく噛みなさいと増やせる食材を使用してみましょう。

◾︎食材を選ぶポイントとしては

「固さ」 +  「噛みごたえ」

<噛む回数を増やせる食材の一例>

◆魚介:煮干し、こんぶ、わかめ、干物、貝

◆根菜:たけのこ、レンコン、にんじん

◆葉物:ほうれん草、小松菜

◆果物:りんご、なし

◆芋・豆:さつま芋、大豆、いんげん

◆ナッツ類:ごま、アーモンド、くるみ

<よく噛むための調理法一例>

◆食材は少し大きめに切る

◆野菜は繊維にそって切る

◆生で食べても問題ない食材は火を通しすぎず、

 歯ごたえが残るよう調整する

子どもさんの好きなハンバーグに根菜を混ぜてみたり、スパゲティの具にアサリを加えるなど、プラスαするだけでも噛む回数を増やすことができます。

まとめ

昔と違って最近はかまずに済む食材が増えています。ほった歯科の院長が小学校時代は夏場友達のところに遊びにいくと、おやつは決まってはたけから取れたてのキュウリやトマト。秋になれば実ったナシやリンゴを丸ごと食べていました。最近の学校給食にも噛む食材はだいぶ入ってきていますが、野菜などはカットが薄く噛まなくても済むようになっています。やはり家庭で食する食材はカットが大きく噛めるようにしたいものです。また、おやつもポテトチップスなどのおやつになっていますが、せんべいなど噛み応えのあるおやつを好んで食べなくなる傾向だとおもいます。
ある子供が「お肉は固いから嫌い」と言っていましたが、「ハンバーグは食べれる」と言ったことに驚きました。やわらかい食材はたくさんありますが、一工夫するだけで、噛む食材に変身します。

ご家庭でもみんなでこのことについて話してみてはどうでしょうか。